表示ライブラリは、フォントの設定や取得、画面の描画を制御するためのライブラリです。

 表示ライブラリの概要は次のとおりです。

文字セット

 OPH-5000i日本語版ではSJISを使用します。
 OPH-5000i英語版では次のいずれかの文字セットを使用できます。
CP437_ose
デフォルトの文字セットはCP437_oseです。
CP1252
CP1252ライブラリを使用して文字セットをCP1252に変更できます。(システム E7.0以降)


フォントの種類を設定する

 次の関数で表示するフォントの種類を設定または取得します。
SetFont関数
GetFont関数
 現在設定されているフォントのサイズは次の関数で取得できます。
GetFontSize関数

 次のフォントの種類を指定できます。
フォントの種類 説明
TINY_FONT 幅6ドット × 高さ6ドットのフォントです。
ASCII文字表示例:
 
SMALL_FONT 幅8ドット × 高さ8ドットのフォントです。
ASCII文字表示例:
 
MEDIUM_FONT 幅6ドット × 高さ12ドットのフォントです。(デフォルト値)
日本語版では、SJISコードで漢字を指定すると幅12ドット × 高さ12ドットの漢字が表示されます。
ASCII文字表示例: 漢字表示例:
   
LARGE_FONT 幅8ドット × 高さ16ドットのフォントです。
日本語版では、SJISコードで漢字を指定すると幅16ドット × 高さ16ドットの漢字が表示されます。
ASCII文字表示例: 漢字表示例:
   
LARGE_FONT2 この種類は日本語版だけでサポートされます。
幅8ドット × 高さ16ドットのフォントです。
日本語版では、SJISコードで漢字を指定すると幅16ドット × 高さ16ドットの漢字が表示されます。
LARGE_FONTに比べてウエイトが軽いASCII文字を表示します。
ASCII文字表示例: 漢字表示例:
   
HUGE_FONT 幅12ドット × 高さ24ドットのフォントです。
日本語版では、SJISコードで漢字を指定すると幅24ドット × 高さ24ドットの漢字が表示されます。
ASCII文字表示例: 漢字表示例:
   


画面座標

 本製品の画面座標は次のとおりです。

 次のマクロを使用できます。
マクロ名 説明
DISP_WIDTH 128 画面の幅
DISP_HEIGHT 160 画面の高さ


文字座標

 それぞれのフォントの種類における文字座標とそれらを表すマクロは次のとおりです。

フォントの種類 文字座標 マクロ名
TINY_FONT TINY_FONT_X_MAX
TINY_FONT_Y_MAX
21
26
SMALL_FONT SMALL_FONT_X_MAX
SMALL_FONT_Y_MAX
16
20
MEDIUM_FONT MEDIUM_FONT_X_MAX
MEDIUM_FONT_Y_MAX
21
13
LARGE_FONT
LARGE_FONT2
LARGE_FONT_X_MAX
LARGE_FONT_Y_MAX
16
10
HUGE_FONT HUGE_FONT_X_MAX
HUGE_FONT_Y_MAX
10
6


カーソル位置を移動する

 文字は、文字座標で表されるカーソル位置に表示されます。

 画面をクリアするとカーソル位置が画面の左上端 (0, 0) に初期化されます。

 文字を表示すると、最後に表示した文字の次の位置にカーソルが移動します。

 次の関数で文字座標を指定してカーソル位置を移動できます。
GotoXY関数

 次の関数で現在のカーソル位置の文字座標を取得できます。
WhereX関数
WhereY関数


カーソルの動作を設定する

 次の関数でカーソルの動作を設定します。
Cursor関数

 次の指定を行えます。
  • {カーソル表示なし,カーソル表示あり,点滅カーソル表示あり}の中からカーソルの表示状態を指定する。
  • 行の終端に達したとき、次の行に回り込むかどうかを指定する。


文字表示の行間を設定する

 行間を設定することにより、各行の間に指定のピクセル数分のスペースを空けることができます。

 次の関数で行間を設定または取得できます。行間の初期値は 0 です。
SetLineSpacing関数

 次の関数で文字の高さに行間を加えた行の高さを取得できます。
GetLineHeight関数

 表示する文字の画面座標Yは次の式で計算されます。

画面座標Y = (文字の高さ + 行間) × 文字座標Y + オフセットY



文字表示のオフセットを設定する

 オフセットを設定することにより、文字の表示位置をピクセル単位で移動させることができます。

 次の関数でオフセットを設定または取得できます。オフセットの初期値は 0 です。
SetOffset関数
GetOffset関数

 表示する文字の画面座標は次の式で計算されます。

画面座標X = 文字の幅 × 文字座標X + オフセットX
画面座標Y = (文字の高さ + 行間) × 文字座標Y + オフセットY



表示色を設定する

 次の関数で表示色を設定または取得します。
SetTextColor関数
SetBackColor関数
SetCursorColor関数


文字を表示する

 次の関数で文字を表示します。
printf関数 (stdio.h)
vprintf関数 (stdio.h)
putchar関数 (stdio.h)
puts関数 (stdio.h)
PrintSymbol関数


画像を表示する

 次の関数で画像を表示します。
ShowBMP関数
ShowGIF関数
ShowJPG関数
ShowJPG_File関数
ShowPicture関数


図形を描画する

 次の関数で図形を描画します。
DrawCircle関数
DrawEllipse関数
DrawLine関数
FillCirclee関数
FillEllipse関数
FillScreen関数
SetPixel関数


図形をクリアする

 次の関数で画面をクリアします。
ClearDisplay関数

 制御文字 '\f' を表示することで画面をクリアすることもできます。


画面を保存・復元する

 次の関数で現在の画面表示を画像として保存し、復元することができます。
SaveDisplay関数
LoadDisplayy関数
GetScreen関数
SetScreen関数


画面をスクロールする

 次の関数で現在の画面表示をスクロールします。
ScrollUp関数


ステータスバーを表示する

 次の関数でステータスバーの表示を設定します。
OsStatust関数

 ステータスバーは画面下端の高さ16ドットの領域に表示されます。



LCDバックライトを制御する

 次の関数でLCDバックライトのオン・オフを行います。
BackLight関数

 次の関数でLCDバックライトの輝度を設定します。
BackLightLvl関数

最終更新日:2023/01/16