無線LANライブラリの概要は次のとおりです。
無線LANを設定する
無線LANに接続するには、あらかじめ無線LANネットワークのSSIDやセキュリティなどを指定した無線LANプロファイルを登録しておきます。必要に応じて、ルート証明書やクライアント証明書も登録しておきます。 これらの設定は、システムメニューの無線LAN 設定で行うので、通常はユーザアプリケーションで設定を行う必要はありません。ユーザアプリケーションでこれらの設定を行う場合は、次の無線LAN設定関数を使用します。
SysSetWLANApInfo関数
SysSetWLANApInfoEap関数
SysSetWLANConfigValue関数
SysSetWLANRootcert関数
SysSetWLANClientcert関数
次の関数で現在の設定値を取得できます。
SysGetWLANApInfo関数
SysGetWLANApInfoEap関数
SysGetWLANConfigValue関数
無線LANネットワークに接続する
接続制御関数で無線LANネットワークへの接続と接続状態の監視を行います。次の手順で接続を行います。
- SysSetWLANPower関数で無線LANを有効にします。
- SysWLANInit関数で無線LANを初期化します。
- SysGetWLANConnectStatus関数を呼び出して無線LANが接続されるまで待機します。その間Idle関数を呼び続ける必要があります。
接続後も、無線LANを有効にしている間はIdle関数を呼び続ける必要があります。
通信処理が処理が終了したらSysSetWLANPower関数で無線LANを無効にします。
サンプルint status; ... // Enable WLAN SysSetWLANPower(SYS_WLAN_POWER_AUTO); SysWLANInit(NULL); // Wait for connection while(1){ if (SysGetWLANConnectStatus(&status)){ if (status == SYS_WLAN_STATUS_CONNECTED){ break; } } // Check timeout. ... Idle(); } ... // Disable WLAN SysSetWLANPower(SYS_WLAN_POWER_OFF); ...
次の関数で現在の状態を取得できます。
SysGetConnectInfoWlan関数
SysGetDhcpInfoWlan関数
SysGetWLANSignalLevel関数
SysGetWLANPower関数
ソケットで通信を行う
本ライブラリのソケット関数には同期型と非同期型があります。同期型と非同期型を混在して使用することはできません。
非同期型ソケット関数
非同期型の関数を呼び出すと、コールバック関数で応答が通知されます。次の関数を使用して非同期型のプログラムを記述します。
InitSc関数
RegSocketCallbackSc関数
SocketSc関数
setsockopt関数
ConnectSc関数
SendSc関数
RecvSc関数
SendtoSc関数
RecvfromSc関数
CloseSc関数
BindSc関数
ListenSc関数
AcceptSc関数
gethostbyname関数
nmi_inet_addr関数
同期型ソケット関数
同期型の関数を呼び出すと、呼び出された関数の中で応答を待機します。(ブロッキング動作)次の関数を使用して同期型のプログラムを記述します。
SyncInitSc関数
SyncSocketSc関数
SyncConnectSc関数
SyncSendSc関数
SyncRecvSc関数
SyncSendtoSc関数
SyncRecvfromAddrSc関数
SyncCloseSc関数
SyncBindSc関数
SyncListenSc関数
SyncAcceptSc関数
SyncGetIp関数
SyncPing関数
最終更新日:2020/11/11