ピッキング機能 (システム24.0以降)

ピッキング機能は、収集するアイテムのリストを作業者に表示し、ピッキング作業を支援する機能です。
以下のような流れで作業を行います。
  1. 指示ファイルを受信

    FTP受信で指示ファイルを選択して受信します。

  2. ピッキング業務の開始

    メニュー画面からピッキングの業務を選択し、「指示ファイルを使用しますか?」の質問で「Q1:はい」を選択します。

  3. 指示コードの読み取り

    指示コードを読み取ると、指示コードに含まれるアイテムのリストが表示されます。

  4. 指示書のアイテムコードの読み取り

    指示書のアイテムコードを読み取ると、収集画面に遷移します。
    (指示書が無い場合は、ENTキーで選択することも可能です。)

  5. 現物のアイテムコードの読み取り

    現物のバーコードを読み取ります。
    アイテムのリストで選択したバーコードの内容と一致すると数量入力に遷移します。
    バーコードの内容が一致しない場合、エラーとなり、数量入力に遷移しません。

  6. 数量の入力

    数量を入力します。
    予定数量未満の場合は収集画面のアイテムコードの入力に戻ります。
    予定数量に到達するとアイテムのリストに戻ります。
    予定数量を超えるとENTキー押下時に警告を表示します。

  7. アイテムの合計数が予定数量になるまで5~6の繰り返し

  8. 実数量が予定数量に到達したアイテムはグレイアウト表示

    実数量が予定数量と一致したアイテムはグレイアウト表示します。
    実数量が予定数量を超えたアイテムはオレンジの背景となります。

  9. リストの全てのアイテムの作業が完了するまで4~8の繰り返し

指示ファイル:指示コード、アイテムコード、予定数量などの情報が書き込まれた固定長のファイルです。
指示コード:注文書の番号のように複数のアイテムコードのレコードを含む番号です。
アイテムコード:EANコードのようなアイテム固有の番号です。
予定数量:アイテムをピックアップする予定の数量です。
実数量:アイテムをピックアップした数量です。
指示書:紙面に指示コードやアイテムコード、そのアイテムの名称や場所などの詳細情報を印刷しておき、アイテムの照合や情報の照会等に使用します。
現物のバーコードと異なるコード種別のバーコードを指示書に印刷しておき、そのコード種別のバーコードのみを読み取れる設定にすると、厳密な照合が可能です。
(例)指示書のアイテムコード=CODE39、現物のアイテムコード=EANコード
ハンディターミナルの表示情報だけでピッキング作業が可能な場合は、指示書は必要ありません。

ピッキング設定

(起動方法)

標準アプリエディタ ⇨ ベース機能[収集]の業務を選択 ⇨ 業務画面 ⇨ ピッキング設定...
ピッキングの設定を行います。業務画面設定のマスター参照タブでマスタ番号から新規作成を選択すると表示されます。マスターファイル設定を作成済の場合はマスター番号を選択後、マスターファイル設定ボタンを押すと表示されます。結果ファイルは指示ファイルと同じ構造です。

操作例:


  • ピッキングを使用する:チェックするとピッキング設定を有効にします。
  • 指示ファイル名:指示ファイル名を指定します。
  • 結果ファイル名:結果ファイル名を指定します。
  • 指示コード:複数のアイテムコードのレコードを管理する番号です。
  • アイテムコード:アイテム固有の番号です。
  • 予定数量:ピックアップする予定のアイテムの数量です。
  • 実数量:ピックアップ済のアイテムの数量です。
  • アイテム説明:アイテムについての説明です。(アイテムの設置場所等。)
  • 指示コード説明:指示コードについての説明です。
  • レコード長:1つのレコードの長さです。[CR][LF]を含みます。
  • フィールド名:リストのタイトルとして使用します。
  • フィールド長:指示ファイルのレコード内のフィールドのバイト数です。
  • 項目番号:業務画面の対応する項目番号です。
  • 入力方法:スキャンとキー入力の可否を指定します。
    テンキーのみ=テンキーによる入力を許可し、リストで選択中のアイテムコード、もしくは指示コードをENTキーで確定します。
    スキャンのみ=アイテムコード、もしくは指示コードをスキャンしたときに確定します。
    テンキー/スキャン=テンキーによる入力を許可し、アイテムコード、もしくは指示コードをスキャンしたときとENTキーで確定します。
  • 指示コードリストを使用する:チェックすると選択可能な指示コードをリスト表示します。
  • リストで日付を入力する:アイテムのリスト画面に日付入力の項目を追加します。

Universal menu設定はスキャンモジュールの読取設定を行います。UniversalConfigで作成した設定をコピーしてテキストボックスに貼り付けます。
  • 指示コード:ピッキングのリスト入力/選択で指示コードをスキャンする時の読取設定です。
  • アイテムコード:ピッキングのリスト選択でアイテムコードをスキャンする時の読取設定です。
業務画面の設定で、ピッキングのリストの設定とは異なる読取設定を収集画面に行うことが出来ます。

指示ファイル

指示ファイルの構造

指示ファイルは、固定長のレコードの積み重ねで作成します。1つのレコードの長さはレコード長です。
結果ファイルは、指示ファイルと同じ構造です。

1レコードの構造

1レコードは以下のような構造です。
合計サイズが1レコード長になるように、指示コード、アイテムコード、その他のデータを納めます。


(指示ファイルの例)
設定値:
1レコード長=44 (8+13+3+3+3+12+2)
指示コード長=8
アイテムコード長=13
予定数量長=3
実数量長=3
アイテム説明長=3
指示コード説明長=12
改行[CR][LF](2バイト)=2
マスターファイル名:MASTER.TXT
内容:
Z0000001A000000000001003000A01Z00000000001[CR][LF]
Z0000001A000000000002005000A02Z00000000001[CR][LF]


最終更新日:2025/01/23