複製する項目を選択したら、[ENT]キーを押して「端末複製:マスター」の画面に進み、ターゲット端末からの接続を待機します。
(起動方法)
システムメニュー ⇨ インストールメニュー ⇨ 端末複製(マスター)(注意)
端末複製は、処理中の電池切れや外部給電の停止により端末が故障状態になることを避けるために、内蔵バッテリが十分充電された状態でしか起動できないようにしています。端末複製を開始する前にステータスバーの電池アイコンが2本以上になるまで内蔵バッテリを充電してください。
電池が必要なレベルまで充電されていない場合は次のエラーを表示し、端末複製を開始できません。
電池が必要なレベルまで充電されていない場合は次のエラーを表示し、端末複製を開始できません。
(操作方法)
- 全てを複製:
- OSとモジュールのファームウェア、全ての設定、全てのアプリケーション、全てのデータファイルを複製する場合に選択します。
- 項目を選択して複製:
- 複製する項目を選択し、選択された項目だけを複製する場合に選択します。
- OSとモジュールFW:
- OSとモジュールのファームウェアを複製します。
- 設定:
- 各種の設定を複製します。「OSとモジュールFW」を有効にしているときだけ選択できます。
- 設定項目を選択:
-
次の「設定項目を選択」画面を開いて複製する設定項目を選択できます。「設定」を有効にしているときだけ選択できます。初期状態ではすべての設定項目が選択されています。
- 標準アプリ:
- 標準アプリケーションとその設定を複製します。
- ユーザアプリ:
- ユーザアプリケーションを複製します。
- データファイル:
- 予約ファイル以外の全てのファイルを複製します。
- [ENT]キー:
- 再起動して「端末複製:マスター」を起動し、ターゲット端末からの接続を待機します。
- [CLEAR]キー:
- 「インストールメニュー」に戻ります。
複製の選択項目の詳細
複製の選択項目と、それに含まれる内容は次のとおりです。選択項目 | 内 容 |
---|---|
OSとモジュールFW |
Boot Loader OS デコーダファームウェア 無線LANファームウェア |
設定 | |
日付/時刻 |
時計の日付、時刻 「NTP設定」で設定した項目 |
無線ネットワーク設定 | 「無線ネットワーク」で設定した各項目(ただし、クライアント証明書を除く) |
TCP/IP設定 | 「TCP/IP設定」で設定した各項目 |
クライアント証明書 | 「クライアント証明書」でインポートした証明書 |
端末ID | 「端末ID」で設定したID |
その他 |
「アプリ切替」で設定した項目 「キー 設定」で設定した各項目 「表示 設定」で設定した各項目 「電源管理 設定」で設定した各項目 その他、アプリケーションがAPIで行った設定 |
標準アプリ |
標準アプリケーションとその設定 |
ユーザアプリ | ユーザアプリ1とユーザアプリ2にインストールされているユーザアプリケーション |
データファイル | システムの予約フィル以外の全てのファイル |
(注意)
-
次の情報は端末複製で複製されません。
- 端末のシリアル番号
- 無線LANモジュールのMACアドレス
- Bluetoothアドレス
-
ファイルやフォルダの複製では次の制約事項があります。
- System属性のファイルやフォルダは複製されません。System属性は、USBファイル転送でPCに接続した際に、PC側の操作で作成するファイルやフォルダに設定されることがあります。
- ロングファイルネーム(8文字を超える名前、3文字を超える拡張子、小文字を含む名前など)を持つファイルやフォルダは8.3形式の名前で複製されます。ロングファイルネームのファイルやフォルダはUSBファイル転送でPCに接続した際に、PC側の操作で作成することができます。
- /SYSUPDフォルダとその中にあるファイルは複製されません。/SYSUPDフォルダはアップデート処理専用の予約フォルダです。
- その他のシステムの予約ファイルも、その用途によって複製しないものがあります。
(関連事項)
- 端末複製:マスター
- 端末複製のマスター端末として端末を起動します。
- 端末複製:ターゲット
- 端末複製のターゲット端末として端末を起動します。
- CloneBridge ユーティリティ
- USB経由で端末複製を行うときに使用するWindows用のユーティリティです。
最終更新日:2021/06/19