構文
char *CONV_Utf8ToLocalString(
char *src,
int length,
int *error_code,
size_t *output_length,
CONV_UNICODE_TO_LOCAL UnicodeToLocalCallback
);
パラメータ
- src
- [in] UTF-8の文字列を指すポインタ。
- length
- [in] 変換するバイト数を指定します。負の値を指定すると、srcが指す文字列がNULで終端するまでの範囲を変換します。
- error_code
- [out] エラーコードを返す変数を指すポインタ。エラーコードが不要のときはNULLを指定します。
- output_length
- [out] 変換結果の終端のNULを除いたバイト数を返す変数を指すポインタ。バイト数が不要のときはNULLを指定します。
- UnicodeToLocalCallback
- [in] Unicodeをカスタムコードに変換するコールバック関数を指すポインタ。
戻り値
変換が成功したら変換結果を格納したバッファを指すポインタを、それ以外はNULLを返します。
解説
UTF-8の文字列を、アプリケーションプログラムで独自に定義した文字コード(カスタムコード)の文字列に変換するときは本関数を使用します。srcが指すUTF-8の文字列の先頭からlengthで指定した長さの文字列をUnicodeToLocalCallbackで指定されたコールバック関数で変換し、変換結果を格納したバッファを指すポインタを返します。
lengthに負の値を指定すると、srcが指す文字列がNULで終端するまでの範囲を変換します。
srcが指す文字列がlengthで指定した長さに到達する前にNULが検出されたときは、NULまでの文字列を変換します。
srcが指す文字列にコールバック関数でカスタムコード(独自コード)に変換できないUnicodeが含まれていたら、その文字を'?'に置き換えて変換を継続します。この場合は、error_codeが指す変数に次のエラーコードを返します。
エラーコード | 説明 |
---|---|
CONV_UNSUPPORTED_CODE_WARNING | 変換できない文字コードが含まれていた。 |
変換が成功したら、変換結果の文字列の最後をNULで終端し、変換結果のNULを除いたバイト数をoutput_lengthが指す変数に返します。
変換が失敗したときはNULLを返し、error_codeが指す変数に次のエラーコードを返します。
エラーコード | 説明 |
---|---|
CONV_INVALID_PARAMETER_ERROR | パラメーターエラー |
CONV_MEMORY_ALLOCATION_ERROR | メモリーアロケーションエラー |
CONV_INVALID_UTF8_FORMAT_ERROR | UTF-8の規格に合致しないバイト列を検出した。 |
本関数がNULL以外の値を返したときは、free関数でバッファを解放する必要があります。
UnicodeToLocalCallbackで指定したコールバック関数でUnicodeをカスタムコードに変換します。コールバック関数のインターフェースは次のとおりです。
構文
typedef char * (*CONV_UNICODE_TO_LOCAL)(
unsigned short unicode
);
パラメータ
- unicode
- [in] Unicode
戻り値
変換が成功したら結果の文字コードを格納したバッファを指すポインタを、それ以外はNULLを返します。解説
unicodeで指定したUnicodeをカスタムコードの文字コードに変換します。変換した結果が1バイトのコードならば、2バイトのバッファの1バイト目にこれを格納し、2バイト目にはNULをセットしてこのバッファを指すポインタを返します。
2バイトのバッファ:
+0 | 1バイトコード |
+1 | NUL |
変換した結果が2バイトのコードならば、2バイトのバッファの1バイト目に第1バイトを、2バイト目に第2バイトを格納してこのバッファを指すポインタを返します。
2バイトのバッファ:
+0 | 2バイトコードの第1バイト |
+1 | 2バイトコードの第2バイト |
指定されたUnicodeに対応する文字コードが存在しない場合はNULLを返します。
このコールバック関数のインターフェースは次の関数と互換性があります。
CONV_UnicodeToCP437ose関数
CONV_UnicodeToSjis関数
必要条件
ヘッダファイル:
CodeConversion.hライブラリファイル:
libCodeConversion.a
libSTARTUPOPH5000.a
サンプル
サンプル
// Callback function
char *MyUnicodeToCP437(unsigned short unicode)
{
static char buf[2];
if (unicode == 0x00A2){
// '¢' -> 0x9B
buf[0] = 0x9B;
buf[1] = 0;
return buf;
}else if (unicode == 0x00A5){
// '¥' -> 0x9D
buf[0] = 0x9D;
buf[1] = 0;
return buf;
}else{
// Use CONV_UnicodeToCP437ose() for the other code.
return CONV_UnicodeToCP437ose(unicode);
}
}
// Customized conversion
char *My_Utf8ToCP437String(char *src, int length, int *error_code, size_t *output_length)
{
char *ret = CONV_Utf8ToLocalString(src, length, error_code, output_length, MyUnicodeToCP437);
return ret;
}
関連事項
最終更新日:2021/08/02